Persona Mania

日常、そして心境。

頭がおかしくなった話

 

今、自分は、論理的思考ができない。

イライラして、普段だったら怒らないようなことでも苛立ちを抑えられなかったり、あえて他者を傷つけるような言葉を用いたりしてしまう。

感情をコントロールできないし、抑うつ的な状態が長く続いていて、もう、よく分からない。

 

それは、自分が、物事を可能な限りスムーズに進めようとして、本心を偽り、ねじ伏せて来たことの結果なのだと思う。

 

まだ、この厄介な現象が不安の種だったころ、頭の中では、いつかこの鬱屈した感情や、当時はまだ原動力として使用できていた憂鬱に、呑まれて、自分は心を保てなくなる可能性が高いと感じていた。でも、それを選択した当時は、そうするしか道はないと判断した。

今、当時の選択を振り返っても、やはり、そうするしか乗り切れなかっただろうと思う。

 

いつしか、朝、起きることが苦痛になった。

人の目を見て話すことが苦しくなった。

会話の途中で、相手の声が音として聞こえるのに、言語として理解できなくなった。

ああ、この人は、何を言っているのだろう?

よく分からなくなって、ぼんやり思考した後、急に我に帰る、話の文脈から、アレのことだ、と理解して、話を合わせる。

こんなことが常態化し始めた頃はまだ、初期段階に過ぎなかった。

 

起床時、体が重くて動かない。

まるで、自分の体の中に、沢山の灯油が溜まっているかのようにずっしりと重くて、腕を上げるのさえ億劫な朝が毎日訪れた。

休日は一日中眠り、起床している時間は5〜6時間になった。

それでも出勤しようと起きるのは、普段通りに楽じゃなかった。

 

今日はあの人が見積書を持ってくる。

今日はあの人が修繕の下見に来る。

今日はあのファイルの提出期日だ。

 

出勤せざるを得ない理由を探した。

それでも、遅刻ギリギリの時間まで起き上がれなかった。

 

もう、行きたくない。

もう、やりたくない。

 

夜中に、胃が痛んで起きることもザラにあるし、眠りが浅くて、一時間半置きに目が覚める日もあった。

毎日見る夢は、一般的に悪夢と呼ばれるもので、大体は職場が災害や事故、天変地異で破壊されている。それか、日常の延長のような夢だった。

 

日中、出勤すると、脳が興奮状態になる気がした。頭の奥、脳髄がジリジリと焼き付くような不快感。まるでファンの壊れたCPUみたいな感覚だった。

 

帰りたい。

 

ずっとそう思いながら、仕事をする。

帰りたい、ボソリと口から溢れる。

それは、帰宅しても口癖のようになって、ふとした時に帰りたいと独り言を呟いていた。

家にいるはずなのに、次の日の出勤を考えて言葉が溢れてしまう。

 

端的に言えば、極限に疲れた状態から抜け出せないような感じで、食べ物の味はよく分からなくなった。

それなのに暴食と拒食を繰り返えす。

 

仕事以外では、人と会話することはおろか、対面すること、姿を見られることすら苦痛になった。宅配便の受け取りすら、嫌で居留守を使う。

 

毎日、死にたいと考える。

死にたい、いや、消えたい。

存在を消したい。

生まれ変わりもなくていい。

苦痛がなくなるなら、意識も、記憶も、喜びもない、無の存在になりたい。

この世界に存在しなかったことになって、いや、どこにも存在しなかったことになってしまいたい。

 

だって、ただの死では、少なくとも親は悲しむから。

 

でもそんなファンタジーなことできないよな。なんて考え直して、妥協する。

Googleで死ぬ方法を探す毎日。

 

痛くない死に方。

確実に死ねる方法。

 

いつもスイスの安楽死の記事が出てきて、そんなのハードル高すぎじゃんって思いながら、やっぱり首吊りが確実か…とか考える。

ああ、でも、死体がやばいからなぁなんて思って、睡眠薬とアルコールか…と考え直して、だけどこの前ニュースで見た人は生き残って大変そうだ、とか思ったりして。

 

この苦しみが少しでもなくなるなら、腕でも切ってみようか。

あ、やっぱり、出勤した時に変な目で見られるからやめよう。でも、どうしたら楽になれる?

 

明らかにまともじゃないのに、騙し騙し、勤務する。

 

それでも休みがちになって、今日。

もう無理だと思った。

 

もちろん、きっかけも発生したんだけどね。

 

早退して、ずっと眠って、起きて、これを書いている。

明日もいつも通り、無理矢理に出勤することはできたかもしれない。

でも、明らかに自分はおかしくなっている。

 

これ以上は、本当に深刻な精神疾患を患うことになり兼ねないと思って、とりあえずは向こう3日間の休みを作った。

 

近いうちに心療内科に行って、明確な診断があると思う。まだ、軽いはずだから、大丈夫だと思うけど、やっぱり診断されたくはないと思う。

 

もともと俯瞰して物事を見る事が得意なタイプだったから、この状態でも自分を俯瞰して判断できる瞬間があって良かった。

 

今日を逃せば、もう手遅れだったかもしれない。

 

だけど、帰宅の車内では、涙が止まらなかった。

負けたようで、悔しかった。

自分の判断はおかしいのでは?考えていた。

何かに失格の烙印を押されたような感じだった。

 

今も、脳の奥が熱い。

回線が焼き切れそうな感じで、きっと、開頭したら焦げ臭いんだろうなぁ、なんて。

 

自分が本当に、ただの機械なら良かったのに。